家賃19年滞納で連帯保証人を提訴
大分県宇佐市の市営住宅に住む50代の女性が19年間家賃を滞納しているとし、同市は本人とその連帯保証人に対して約300万円の請求と本人の退去を求めて提訴して、連帯保証人と争っています。
連帯保証人の主張としては、「3ヶ月以上の滞納者に退去請求ができる」という市の条例を指摘し、ここまで滞納を放置していたのは市の怠慢であるとして、数カ月分の賃料の支払いには応じるとの事です。
この主張は連帯保証人に1番多いかもしれません。
私も仕事のうえで連帯保証人のこの主張はよく耳にします。
連帯保証人からすれば、いきなり「本人が300万円の滞納があるからすぐに支払え」と言われて納得するはずがありません。
私も何も知らない状態でいきなり「おたくは連帯保証人になっているからすぐに300万支払え」と言われても、「ふざけるな!」となるでしょう。
ただ、3ヶ月滞納したからと言ってすぐに退去を求めると「入居者の人権を無視した行為」とされ貸主側が非難されます。
今回の19年という滞納期間はかなり珍しいケースと言えます。滞納家賃については貸主側も早い段階で手を打たなければ解決が難しくなります。
ただ、連帯保証人も自分が連帯保証人であることの意識を高めるべきです。そうして本人と日頃からに連絡をとりあって、生活が厳しくなってきているようだったらすぐに手を打つ必要があると思います。