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フジサンケイビジネスアイ 特別コラボ企画

【労務管理の落とし穴(39)ミスの報告が上がるしくみ】

 社員が自分のミスを正直に上司に報告してくれたのであれば問題が大きくならずに済んだのに、というケースは多々あります。例えば、配送中に不注意で商品を10個ほど紛失してしまい、その発覚を恐れた社員が、商品担当者がトイレに行ったすきに倉庫から無断で10個持っていってしまったため、在庫が不足し、納品が合わず生産が止まってしまった大口得意先から多額の損害賠償を受けてしまう、などということもあり得ます。

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 しかし、問題は社員だけではないケースもあります。きちんとミスの報告を上司にあげたとしても、上司が保身のためにもみ消してしまうこともあるからです。
 特に、情報漏洩の可能性があった程度の場合は、「事実を調査します」といったまま放置され、何らの対策も取られないまま事態を悪化させてしまうことが出てきます。
 人間が仕事をしている以上、ミスの発生を100%防ぐことは困難です。しかし、早期に発見して問題が小さいうちに対策を取ることができれば損害も小さく済みますし、次に同じミスが起きないように対策を施すことも可能となります。コスト的な問題や技術的な問題で対策が難しいところは、複数の社員でチェックしたり、定期的に社員教育を実施して、ミスを減らすことも可能です。

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 多くの場合、初めのうちはミスが発生すると、きちんと上司に報告をする社員が多いのですが、上司が感情的に怒ったり、忙しそうに話半分で聞いていたり、場合によってはそのまま放置されてしまうことが重なってしまうと次第に部下もミスの報告をしてくれなくなります。このため上司の報告を聴く姿勢がとても重要になってきます。
 部下がミスを報告してくれることは、とても勇気がいることですし、その報告がなければ何の対処もできずに問題が大きくなり、場合によっては上司の責任になってしまいます。
 従って、報告してくれた部下には、「なんでそんなミスをしたんだ」という態度ではなく、「早く報告してくれてありがとう」という態度で臨んでください。
 報告する部下としても、報告するまではすべて自分の責任ですが、上司に報告することで自分が負えない責任にまで大きくなってしまうことを止められます。
 また、上司が聞き入れてくれない場合や上司の保身のために口止めをされた場合は、社内の通報窓口を活用したり、社長や監査役に報告するなど会社のためにできることはやっておくべきです。もし上司に報復されたとしても、公益通報者保護法によって保護されます。
 もちろん上司への腹いせ目的で通報したとか、架空の事件をでっちあげてはダメですが、社内通報の場合は幅広く保護されますので、会社を守るためにも、社外で大事になる前にできることはしておきましょう。

ユナイテッド・アドバイザーズ法律会計事務所

 若くてフットワークが良いスタッフを中心にお客様のサポートを行っています。 新しいことにどんどんチャレンジするスタッフが多く「それはできません」という仕事が少ないのが当社の特徴です。
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