高級外車に注意
A社の従業員が、作業に使用する脚立を倉庫から車に運んでいる途中、
道路に駐車してあった車に脚立を接触させてしまい、
車のボディーに数か所キズをつけてしまいました。
運悪く、キズをつけた車はランボルギーニ・カウンタックという、
イタリアの高級スポーツカーでした。
A社の従業員の不注意でキズをつけてしまったので、
当然A社は修理代金を弁償しなければなりません。
車の持ち主が高級外車専門の修理工場でもらってきた見積書の金額は、
なんと275万円。日本車が一台買えてしまう金額でした。
ちなみにこれが日本車(大衆車)だったら、
高く見積もっても30万円位だそうです。
外車は日本の車のように近所のディーラーですぐに直せるものではなく、
部品台や工賃が高いうえに、塗装が特殊な為にこのような高額に
なってしまうそうです。
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しかし、このような不注意から起きてしまった第3者に対する賠償事故に
対応する保険は下記にご紹介しているいずれかの保険となります。
・業務遂行中の場合⇒「施設所有(管理)者賠償責任保険」
「請負賠償責任保険」
「総合賠償責任保険」など
・日常生活中の場合⇒「個人賠償責任保険」
しかしここでどの保険で対応するか判断はなかなか難しいと思いますが、
判断のポイントとしては、
[1]事故が起きたのが業務遂行中なのか日常生活(仕事以外)なのか。
[2]法人の場合どのような業種で業務遂行中なのか業務遂行外なのか。
それにより会社として掛けるべき保険も変わってきてしまいます。
A社は業務遂行中の事故でしたので「請負賠償責任保険」で賠償金を
お支払し、円満解決いたしましたが、この様なちょっとした不注意から
起きてしまう第3者への賠償事故はあり得るお話です。
もしA社のように突然275万円の高額な支払を請求された場合、
相手の方にすぐに弁償させていただきますと安心してお答えできるでしょうか。
保険の加入をしていなかった、加入していたけど対応できることを知らずに
請求をしていなかった、という事が無いように、
この機会に是非、賠償責任保険加入の有無を再確認してみてはいかがでしょうか。