よ~く見てみよう
今回は、実際に私が営業の現場で、火災保険の相見積もりの際に
目にする光景(つい最近もありました!)についてお伝えしたいと思います。
以前にもこのコラムでお伝えしましたが、一口に火災保険と言っても、
補償される範囲は商品や選ぶパターンによって大きく異なります。
(火災だけでなく、盗難や自分自身のうっかり不注意による偶然な事故等を
補償するものもあります)
また、火災保険には「臨時費用」といった、本来の損害保険金にプラスして
受け取れる費用保険金も存在します。
とは言え、補償がたくさん付いているものほど当然保険料は高くなります。
先日、私は新築のマンション1棟(賃貸借用共同住宅)を
建てられているオーナー様より、銀行のローンと同じ35年間の
火災保険のお見積り依頼をいただきました。
早速、「新築なのでなるべく補償を厚く」という
オーナー様のご希望に応える為に、当社のモットーである
<最適・最善・最良>を追求したプランをご提案いたしました。
数日後、そのオーナー様よりご連絡がありました。
「他のところで見積もってもらった方が保険料が低いのだが、
同じオールリスクになっているし、どうもわからない」
ということでしたので、伺って実際に照らし合わせてみる事にしました。
すると、確かに補償の範囲は火災から偶然な事故まで補償する
<オールリスクタイプ>ではあるものの、免責金額(事故の際に自分自身で
負担する額)が3万円、さらに「臨時費用」は付帯されていませんでした。
同じオールリスクの保険ではありますが、これですとざっくり比較してみても、
小火や水漏れ事故が起きて100万円の修理事故が発生した場合、
私がご提案したプランでは
┌──────────────────────────────┐
100万円(損害保険金)+30万円(臨時費用30%)
-0万円(免責金額無し)=130万円
└──────────────────────────────┘
が受取れるのに対し、
オーナー様が他で見積りを取られたプランでは
┌──────────────────────────────┐
100万円(損害保険金)-3万円(免責金額)=97万円
└──────────────────────────────┘
の受取りとなり、実に33万円もの差が生じます。
ひとたび事故が起こると、実際の損害(修理費用)以外にも
手間や費用が掛かるものです。
ですから、保険は必要な補償範囲が漏れないように選びたいものですが、
ほとんどのお客様にとって保険選びは、毎日保険に触れている私たちとは
違い、ちょっと説明を受けたくらいでは理解し難い代物ではないでしょうか。
だからこそ、最終的に保険をお選びになる読者の皆様には、
少しでも気に掛かる事があれば、納得のいくまで
説明を求めていただきたいと思っております。
このことは、何も火災保険だけではなく、生命保険でも、
保険以外の商品でも同じ事が言えるのでしょうが、
保険は長い目で見ると本当に高額な買い物ですから、
より慎重に選択される事を望むとともに、
是非私たちにお声掛けいただければ、幸甚です。