『収入少ないし、保険必要ないし・・・』
賃貸マンションに入居されている若いご夫婦が、
火災保険の満期継続のお手続きで来店されました。
その日もいつものように、火災保険2年契約の内容説明と手続きを終えました。
そしてこれまたいつものように、少しお時間を頂戴して
『5つのリスク』をお話ししました。
≪ 5つのリスク : 「財物・自動車・賠償・身体・所得ダウン」 ≫
「本日は、この中の"財物"と"賠償"のリスク対策が確認できました」と。
そのあと、"身体"のリスクについて投げ掛けたところ、
正直にこんな答えが返って来ました。
「収入が少ない為、生命保険には全く加入していない。必要ないとも思っている」
私は最低限の保障の確保を、ご夫婦にこんな手順でお話ししました。
(1)生損保合わせての掛金は手取額の10%以内で必要保障を確保する。
(2)個人賠償責任保険⇒自動車保険⇒医療保険⇒遺族生活費(収入保障保険)の順に準備する。
(3)医療保険は終身タイプで保険料の割安なものを確保する。
(4)遺族生活費は、インカム方式でザクッと計算する。
【インカム方式】:(遺族生活費-公的年金-寡婦収入)
×12ヶ月×(22歳-末子年齢)
そのほか、保険に加入する事が目的ではないことを、
まるで親戚の伯父さんの如く熱く語りました。
「現在を生きる為に、最低限のリスク対策をして
責任ある行動をとって欲しい!!」と。
そんなやり取りの後・・・
「また、連絡します」とご夫婦は帰って行きました。(正直、少々凹みました)
ところが2週間後、「生命保険の相談に乗っていただけますか?」と
お電話がありました。
その後、ご夫婦に再来店いただき、環境やお考えをしっかりと踏まえて、
保険加入に至りました。
全ての手続きが終わったあと、ふと疑問に思い
「何故再度ご連絡いただけたのですか?」と聞いてみました。
すると、こんな返事が返ってきました。
「15,000円の火災保険の手続きに訪問しただけなのに、
私達のことを私達以上に心配してくれた。
ただあの時はあまりにも私達が将来の事とかリスクの事を考えていなくて、
少々混乱してしまって・・・この度はありがとうございました。」
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「収入が少ない若い世代」だからこそ、法人に置き換えれば
「不景気な今だからこそ」、トラブルやリスクに巻き込まれた際、
出来るだけ小さなコストでその窮地を回避してもらいたい、
そしてその事をしっかりとお伝えする事が、私達の使命であると
改めて感じた瞬間でした。
追記
後日、上記のご夫婦よりうれしいメールが届きました。
「妻が妊娠しました!!」
パパとしてしっかりと歩んで欲しいと思います。
そして長きにわたって、そのサポートが出来る事を喜びと感じています。