隣り合った土地の問題(22)
前回に続き、生活におけるちょっとした疑問点についてQ&A形式で皆様にお届けします。
前回からの続きです
通行の場所
囲繞地通行権が認められるのは、以上の趣旨によるものですが、囲繞地側にとっては、囲繞地通行権は大きな負担となりかねません。それゆえ、囲繞地通行権が認められるといっても、袋地所有者が囲繞地を自由に通行できるわけではありません。袋地所有者は、公道に出るために必要な場所と方法で囲繞地を通行できますが、同時に囲繞地に与える損害が最小限となるような場所と方法に限って通行できるのです。また、囲繞地所有者は、通行されることによって損害を被れば、その補償を請求できるものとされています。
次回に続きます
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