前回からの続きです

自動車がどこの家庭にも普及している今日の社会では、袋地所有者の立場からすれば自動車の通行が認められないときは袋地の利用も十分なしえないということになるでしょう。
しかし、囲繞地所有者にとってみれば囲繞地通行権は囲繞地の犠牲の下に認められているものにすぎませんから、通行権の範囲もおのずから制限を受けることがあるのもやむを得ないということになります。
このいずれを重視すべきかは、袋地の所在する地域の発展状況や実際の利用状況等によって異なるのではないでしょうか。

次回に続きます

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