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人間の器は大きくなるか!(上)

 人間の器を大きくする、最近これが私のライフワークになりつつあります。
 ある方の勧めで私は、エリエス・ブック・コンサルティン(http://eliesbook.co.jp/)のベストセラー作家養成コース(第二期)に参加しています。ここで出版企画書を提出したところ、目次の90%は削除され「残り10%に絞れ」とアドバイスを頂きました。
 この10%を膨らませて「起業家のためのカリスマ・コミュニケーション」と題し再提出したところ、さらに40%が削除され「テーマは明らかに人間の器で、起業とは関係無い」との指摘を頂きました。
 抽象的に捉えられがちな人間の器を段階分けし具体的なのが面白い!確か
そのようなコメントでした。

 人間のウツワ?んん!
 宗教好き、占い好きとはいえ私に人間の器はないだろう、これでも株式公開の世界では専門家の端くれだし・・・そんな気持ちで2~3日過ごしたのですが、改めて提出した目次を眺めると、確かにテーマは「人間の器」かもしれません。
 その日から人間の器を中心に私の思考が回り始め、ビジネスと人間の器の関係が、だんだん解きほぐされてきました。ついには自分のライフワークのような気がしてきました。
 「表紙だけで事業計画が読める」「お酒をご一緒すれば資金調達の確率が分かる」と嘯いてきた私の経験則は、人間の器を軸に言語化できるかもしれないのです。他人の指導を受ける面白さはこういう瞬間にあるのでしょう。
 
 人間の器が大きければ、従業員、取引先、支援者の多くをビジネスに取り込めます。エンジンが大きい自動車のようなものです。すぐに利益につながるとは限りませんが、器が大きい経営者は、やり方を正すと結果につながりやすいと言えます。
 人間の器が小さければ、従業員、取引先、支援者が取り込めません。ただその分時流には乗り易く、急成長を見せるケースがあります。軽い帆船のようなもので、風向きが変わると落ち込みも激しくなります。馬力が不足気味ですので、取引先との関係強化に邁進すると、たとえば従業員が離反します。場合によっては家庭が崩壊します。新たな荷物を背負うには、積んでいた荷物を捨てなければなりません。
 40歳を越えた社長はこの原理に薄々気付いているはずです。「自分の器がもう少し大きければ・・・」私も含め経営者は、これまで何度もそう思った事でしょう。
 少なくとも自分の器を客観的に判断できれば、無理な勝負は回避できるでしょうし、逆にチャンスを見送る失敗も少なくなるでしょう。
 多くの若い社長は「今は器を磨く時期」です。とはいえこれを論理的に説明しないと、社長に成るエネルギーを持つような人は納得できませんよね。

 私の経験則によれば、一つの方法論ではエンジン馬力を上げ続けられません。成功哲学への不満はここにあります。私はこれを5つの段階に分類しています。前の段階で効果的な手法が、次の段階では器を毀損します。最高段階に適したトレーニングは、全ての人に効果的とは限らないのです。
 またこの5段階は、世間での成功度合いともある程度関連します。経営者で見ると、たとえば独立・起業は第二段階を終了していないと成功し難いですし、株式公開は第三段階クリアが成功の条件です。(新興市場では第三段階途上で株式公開を実現する会社が多いようです。)第四段階に入ると公開会社でもかなり目立つ存在です。個別の案件に対しても結構説明力があります。
 さまざまな場所でお話をしているのですが、次回以降で整理をして詳細をご披露したいと思います。経営とは関係のない部分に着目した考え方ですが、案外経営の本質を言い当てている気がしてきています。

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