決算直前での役員報酬支給開始は注意が必要
設立第一期や新任の役員、はたまた業績悪化から転じて好業績になり止めていた役員報酬を払いたいなど、決算間近になって役員報酬を払い始めたいという人が出てきます。
最後の月だけ役員報酬を払うと、どう見ても役員賞与と変わりません。
「利益操作目的で計上したんでしょ」と言われると非常に弱い立場に立たされます。
とはいえ、いったい何ヶ月前ならOKなのでしょうか。
ここならOKという基準は見たことないのですが、個人的な見解としては半年過ぎてからいじり始めるとちょっとリスクがあるかなと思っています。他に何か合理的な理由があれば税務署とも戦えますが、何もないと決算に近づくにつれてリスクが増加していきます。
役員報酬は簡単にコントロールできるだけに、税務調査ではねらわれやすいのも事実です。できるだけリスクを負わなくて良いように合理性を立証できる資料を準備しておきましょう。