期首の売上げは必ず見られる
今まで多くの税務調査に立ち会ってきましたが、これを見ない調査官は一人もいませんでした。
これというのは「期首に計上されている売上高」のことです。
節税をしようとすると、売上げをそのまま次の期にすることができれば一気に税金の支払額を少なくすることができます。しかも、場合によっては請求書自体を書き換えてしまうという悪質なことをする方もゼロではないようです。
仕入や在庫と合わせてみたり、入金のタイミングと合わせてみたり、契約書や領収書、さらには納品書や検収書などの書類とのつじつまを合わせてみたり、いろいろな面でチェックできるので、悪いことをするとボロが出てしまう可能性があるのです。
当然ばれると罰金が取られますし、場合によっては悪質と言うことで青色申告の取り消しにもなりかねません。悪いことは絶対にしないようにしてください。
また、本当に間違いがない場合でも、ほぼ間違いなく疑われますので、きちんと納品や出荷が遅れた理由を明確にしておき、相手方に調査が入っても問題ないような準備をして奥ぐらいの心構えが必要です。
きちんと立証できなければ、その責任は会社にかかってきてしまうのです。