会社の事業目的次第で利益が変わる
引き続き、会社の業績を少しでもよく見せるというけなげなテクニックの話です。
会社の事業目的をよく見ると、本業と関係ない事業が結構入っています。
当社も不動産投資や飲食店の経営なんかが入っていますが、まあ不動産投資はいいとして、飲食店の経営はというと、そもそもなぜ入れたのか忘れてしまっているぐらいどうでも良い事業目的になってしまっています。
例えば、ちょっとした収益が雑収入などの営業外利益や、特別利益などに計上されている事があったりしますが、もし事業目的に入っているような事業に関する収入であれば、堂々と売上に表示してしまうという事が可能です。
最終利益は変わらないとしても、売上総利益、営業利益、経常利益というように、利益の種類はたくさんありますので、たとえ最終利益が変わらなくても、できるだけ左側にある利益が大きい方が業績はよいと判断されます。
ちょっとしたテクニックですが、知っておくとちょっと得する知識かも知れません。
これを見抜く方法として、売上高に対する各利益の比率が前期と比べて変動している場合は何か理由があるはずですので、説明がつかない変動がある場合は要注意です。
特に売上総利益/売上高の比率が大きく動くことはまれですので、注意してみてください。
また、前期は営業外収益にあった項目が無くなっていたりした場合はこんな小細工の可能性があります。