自分の筆跡って気になりませんか?
私はどちらかというとユニークな筆跡の持ち主ですので、サインを偽造するのは結構大変かと思います。
それもそのはず、税理士試験では短時間の間にかなりの量の答案をボールペンで書かなければいけないので、美しさよりもスピード!やめと言われても書き続けるマシーンのような右腕が必要になるからです。
契約書などの書類の偽造を防げるという点では唯一役立つ?このメリットも、いざ税務調査ではちょっとやっかいです。
たまに領収書をお借りしたいとかということで「預かり証」を書かされたりするのですが、そのさいに調査官が必ずチェックしているのが社長の筆跡です。ちょっと書かせ方がわざとらしかったので気づきました。
たとえそんな書類を一切書かなくても、税務申告書には社長のサインが義務づけられていますので、そこともチェックできます。
あの見方といったら、まさに文字の特徴を頭にたたき込んでいると思えるように血眼になって見てました。
それだけでは終わりません。経理担当者もサイン欄がありますので、そこの筆跡も見ているかも知れません。
いったい、それと税務調査がどういう関係があるのか不思議に思う方がいらっしゃったら超危険!
契約書や領収書、請求書、さらには社内資料の筆跡などで、おかしなものがあたらすぐに見つかってしまうのです。
こういった書類って、後から日付をさかのぼってつくったりするとどこかにおかしな点が出てきます。しかも、こんな悪いことをするのは会社の中でも社長や幹部たちしかいません。
たまに、間違って平社員の不正が見つかることがありますが、それはせめても罪滅ぼしですかね。
いくら税理士の目をだませても、税務署はかなり高い確率で見つけますので、悪いことはしないことです。
税務署がどんな手を使って脱税を発見するのか、もっと知りたい方はこちら
p.s.さすがにあぶり出しや、ブラックライトを当ててインクの違いを見たり、はたまた鉛筆でこすって書いた跡を見つけるというドラマチックな瞬間には、まだお目にかかったことはありません。
皆さんの想像とは異なり、税務調査は結構紳士的に行われます。はい。
どなたかこういうのに出会ったことありますか?