銀行口座が20もあると管理も大変でしょうね
最初は何個かしかない銀行口座も、借入の時とか、おつきあいとかいろいろな理由で増えていきます。資金を貯めておく口座、入金口座、小口の支払用口座、給与や支払用の口座、借入返済だけに使う口座まではわかるとして、それ以上あるとなると経理担当者としても管理が大変です。
例えば、営業所ごとに口座を分けているとか、事業ごとに口座を分けている、はたまたお客様ごとに入金口座を分けているなどをしていると口座の数が増えてきます。
もちろん資金移動などで管理が大変なだけでなく、税務署としても、なぜこんなに口座をもたなればいけないのかについては興味津々です。
しかも、法人税の申告書に添付する勘定科目内訳書に各口座の内訳を記載しますが、もしここに記載されていない会社名義の口座があったとしたらどうでしょう。
売上の一部を除外しているのではないかとか、脱税で貯めたお金をプールしているのではないかとか、いろいろな疑惑が頭の中に浮かんできます。
調査官は銀行に行って口座の取引内容を確認できる権限があるので、それとなく会社から管理の状況を聞き出し、総勘定元帳などで取引を押さえた後で、こっそり隠し口座があるの銀行に行って取引を確認するだけで脱税の動かぬ証拠をつかめるのです。(順番が逆の場合もありますが、銀行から会社に連絡が入って調査していることがバレることがあるようです)
最近はマネーロンダリングを防止したり口座売買を防止する関係で、新たに口座開設を行う場合のチェックが厳しくなってきています。この状況下で異常な数の口座を持っている会社はすでに疑われているかも知れませんね。