株の異動があるようですが、価格はどう決めましたか?
中小企業の株式の売買については、税務署も目を光らせています。
例えば、お父さんが全財産を投げ打って会社をつくり、がんばりの甲斐があって毎月安定的に儲かる会社に育ったとします。その会社の株式を子ども非常に安く渡すことができたとしたらどうなるでしょうか。
実質的にほとんどの財産を相続できてしまいます。
これだけでなく、がんばった役員にボーナス代わりに安く株を売ってあげたり、特定の株主にだけお金を渡したいので、とても高く買い取ってあげたりなど、いろいろなことができてしまいます。
このようなことを防止するために、一定の方法できちんと株価を評価して売買しておかないといろいろな課税が待っています。
また、毎年の申告の際には株主の名簿みたいな資料を提出したり、税務署側で株の異動を把握するとお尋ねという書類が送られてきて、詳細を報告させられるということもあります。
くれぐれも安易に価格を決めて売買したりすることのないよう気をつけてください。