会社に出資することは寄付すること?
平成20年の税制改正で導入された改正エンジェル税制ですが、この不況のなかで、利用が過去最高を記録しています。
エンジェルから投資を募るとなると、バリバリのベンチャー経営者として、上場を目指さなければいけないというような先入観を持っている方が多いようですが、できたての、役員2人で運営している小さな会社であろうとこの税制が使えるのを知っている人は非常に限られます。
毎年1,000万円までの投資が対象なので、ある程度の所得がある方であれば寄付金控除で約400万円の現金が還付されてきます。
そう、投資するだけで、確定申告時に現金が還付されてくるのです。
しかも、最初からオーナーの親族以外の外部資本を1/6以上入れておけば、最初の資本金すらすら寄付金控除が使えますので、かなりおいしい制度です。
残念ながら株の大部分を持っているようなオーナーさんは対象外ですが、友人などから資本を集めやすくなりますので、新しく会社をつくる際にこんな知識を持っているかどうかで、大きな差となって現れてきます。
会社を設立する際は「エンジェル税制の適用ができるようにしてください」と言うのを忘れずに。