工事代金の未払いについて
国土交通省の発表によると、建設業取引適正化センターへの相談内容で一番多いのは「下請代金未払い」です。次に「工事代金」や「工事瑕疵」についての相談が多いようです。
私も工事代金の未払いについてご相談をいただくことがあります。その中でよく聞くのが「知人の紹介で受注したが、工事が終わって連絡がとれなくなった」というケースです。
請負契約は仕事の完成に対する報酬なので、前払いということはありません。
また、知人の紹介などで工事を請負うときは、注文者のことを信用して契約をする場合がほとんどなので、どうやって支払うのかを聞かないことがよくあります。
本当に代金を払ってもらえるかは工事が終わらないと分からないというのが現状です。
代金未払い以外にも、紹介者との人間関係が崩れたり、精神状態が不安定になったりと受注者の損害は図り知れません。
受注者はプロとして仕事をしているのでプロの仕事に対して報酬を支払うのは当然の事だと思っています。
注文者にもいろいろ事情があると思いますが、支払ができないからといって逃げ隠れするのはよくありません。
きちんと話合いをしないと、お互い前に進むことができないのではないでしょうか。