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鍵交換は違法な自力救済

先日、滞納家賃案件で相談を受けている家主様の奥様から「夫が(家賃滞納者の自宅へ)鍵交換をすると行って出かけた」との連絡を受けたので、慌てて止めにいきました。

家主様の怒りは相当なもので「家賃も払わず、騒音で近隣に迷惑をかけている借主を許さない」というものでした。その場は家主様を説得しいっしょに自宅へ戻りました。

しかし、家主様の怒りは収まらず「あいつ(家賃滞納者)のせいで近隣の入居者が契約解除している、あいつがいる限り次の入居者は見つからない。この損害はだれが責任をとるんだ」と私に詰め寄ってきましたが、返す言葉がありませんでした。今出来る事を伝えましたが納得するはずありません。

最判昭40.12.7の示した一般的基準を引用すると、今回の鍵交換は、違法な自力救済となります。

本件は連帯保証人もいないので厳しい状況ではありますが家主様と二人三脚で頑張っていきたいと思います。

⇒滞納家賃について

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