借主と貸主、本当に苦しんでいるのは?
最近、公営住宅の家賃滞納のニュースが立て続けに報道されていました。行政もいろいろと対応に追われているようです。
「仕事がないので家賃を払えない」と言いながら、毎日のようにパチンコに行っている賃借人を、私は何人も見てきました。家賃滞納者は携帯電話の代金は支払う、電気代は支払うが家賃は払わないという方がほとんどです。その理由は「電話代や電気代は支払いしないと止められるから」ということです。では家賃を滞納して建物を使えないようにしたらどうなるでしょうか?
もし、家主が建物の使用を強制的に止めたとしたら家主が責めを負うことになります。かといって裁判所を通じて強制的に使えないようにするには時間と費用がかかることになります。結果的にずるずると賃借人のペースで時間だけが経過し、家主は大きな損害を負います。
賃借人が様々な事情で家賃が払えなくなり、それを法律で保護する事も必要だと思いますが、家主の財産を保護することも重要な事です。