製造業残業11%減
製造業残業11%減
厚生労働省が1日発表した10月の毎月勤労統計調査(速報値)によると、全国の労働者の残業時間などにあたる所定外労働時間は前年同月比で7か月連続の減少となり、製造業ではほぼ6年半ぶりの大幅減だった。平均賃金を示す現金給与総額は10か月ぶりに減少に転じた。世界的な金融危機の影響で国内の雇用、賃金を巡る状況が厳しさを増している状況が浮き彫りになった。
調査は全国の従業員5人以上の事業所約3300を対象に実施。10月に所定外労働時間は前年同月比4.5%減の10.6時間だった。とくに、製造業は同11.1%減と、2002年2月以来の10%を超える大幅な減少となった。この結果、残業代など、所定外給与も同3.1%減の1万9356円で、3か月連続でマイナスを記録。現金給与総額は同0.1%減の27万4751円、10か月ぶりの減少だった。一方、雇用者数は同1.3%増と58か月連続で前年同月を上回ったが、就業形態別ではパ-ト労働者が0.7%増と、06年2月以来となる1%台割れとなっている。(20.12.2 読売新聞 -労働問題-)