富士通子会社は時短・賃下げ
富士通子会社は時短・賃下げ
富士通の半導体子会社、富士通マイクロエレクトロニクスは9日、国内3工場の従業員(正社員)を対象に、労働時間を短縮して賃金を減らして、雇用を維持する手法に、1月から踏み切ったことを明らかにした。
対象は三重工場と会津若松工場(福島県)、岩手工場。受注減による稼働率低下に伴い、交代勤務の組み替えで労働時間を3分の2に短縮。これに応じて賃金も減額した。3工場の正社員は計5千人で、その大半の製造現場の勤務者が対象で、当面は3月末まで続け、状況に応じて継続を判断する。労働組合も了承した。
半導体メーカーでは、ITバブル崩壊で半導体不況に陥った'02年に多くのメーカーが導入した。交代勤務の見直しによる人件費抑制だが、「緊急対応型のワークシェアリング」という側面も有りそうだ。 (21・1・13 日経新聞 ー労働問題ー)