労災保険 取りすぎ7億円
労災保険 取りすぎ7億円
厚生労働省は22日、2007、08年度の労災保険料の徴収で、1144事業所から計約7億3300万円を過大に徴収していたと発表した。また、別の236事業所には、本来支払うべき保険料より少ない額を請求していた。
厚労省によると、労災の発生状況によって保険料率を増減させる「メリット制」の算定プログラムにミスがあったのが原因。この制度では、労働者100人以上など一定規模以上の事業所を対象に、労災が少なければ低い保険料率、多ければ高い保険料率適用されるが、03年度にシステムの一部を改修した際、過去の労災の発生状況が算定に反映されなかったという。
過大徴収分は各事業所に還付し、本来の保険料より少ない額だった236事業所には、計約1億1900万円を追加徴収する。 (読売新聞 -労働問題-)