過労死の労災認定-運輸業がトップ
業務中あるいは過重な業務が原因で死亡した場合の補償や病気、ケガのどの治療の補償をするのが労働者災害補償保険(労災)。厚生労働省がまとめた労災補償状況調査のよると、働き過ぎによる脳卒中など脳・心臓疾患が原因のいわゆる「過労死」労災に認定された件数で、2008年度は運輸業ではたらく人が99人と認定件数全体(377人)の約3割を占めてトップだった。業種別では2位の卸売り・小売業(62人)を大きく引き離している。
運輸業の中でも、特に認定件数が多いのはトラック運送など道路貨物運送業。昨年度は80人で2004年度(51人)から一貫して増加基調。最近は料金引き下げで週末の高速道路が混雑気味。その結果。労働時間が長くなり、運転手に過度の負荷がかかって労災事故になるようなケ-スが多くみられるという。(日経新聞 -労働問題-)