厚労省、「派遣」を調査
厚生労働省は5日、08年10月時点での派遣労働者の実態調査を発表した。派遣労働者が働く事業所は全体の13.8%だったが、従業員1千人以上の事業所では93%が派遣を活用していた。派遣活用の理由は「人員を迅速に確保できる」が70%を占め、時給は平均1290円だった。
調査は04年以来4年ぶり2度目。全国の1万1647事業所(有効回答率72%)と、派遣労働者8339人(同61%)から回答を得た。昨秋以降に本格化した「派遣切り」は反映しておらず、「今後派遣の割合を減らしたい」との回答が1千人以上の事業所で31%だった。
業務別では、男性は「物の製造」が42%と最多で、女性は「一般事務」が39%、「事務用機器操作」28%、「ファイリング」17%と続く。
賃金に「満足していない」との回答が37%あり、その理由としては「同じ仕事をする派遣先の労働者より低いから」が27%を占めた。(朝日新聞 -労働問題-)