雇用者報酬 最悪の4.7%減
雇用者報酬 最悪の4.7%減
夏ボーナス減響く
4~6月期の雇用者報酬は戦後最悪の落ち込みを記録した。1人当たり賃金と雇用者の数を掛け合わせて算出する国内総生産(GDP)統計ベースの雇用者報酬は、名目値で前年同期に比べて4.7%減。過去最悪だった04年1~3月期(4.3%減)を超え、比較可能な1956年以降で1番大きい下落率となった。
戦後最大の落ち込みとなった要因は夏のボーナスが減ったことにある。4~6月期の1人当たりの名目賃金が4.7%減となるなど、働く人の手取りが大きく減った。失業率も6月は過去最悪の水準に迫る5.4%に悪化。雇用者報酬の弱さは先行きの個人消費の下振れリスクになる。(日経新聞 -労働問題-)