企業の人件費 昨年0.9%減
民間調べ
帝国データバンクが27日まとめた人件費動向調査によると、2008年の企業の人件費は、退職金や役員報酬を除いたベースで前年に比べて0.9%減少した。景気後退に伴う業績の悪化で、賞与などが減少したほか、給与の高い団塊世代の大量退職で賃金負担が減ったことも影響した。
同社の持つデータベースを使って、3208社を対象に調査した。08年の企業の人件費は13兆5045億円。1人当たりでは380万円と前年比3.6%減少した。建設業や製造業で落ち込みが目立った。退職金や役員報酬を加えた人件費の総額は前年比2.1%増の15兆1698億円。(日経新聞 -労働問題-)