厚生年金基金で不一致
厚生年金基金で不一致
国の記録と最大260万件
日本年金機構は2日、企業年金の一種「厚生年金基金」の記録と国の年金記録の間で不一致率が6.4%に上り、最大約260万件の記録が一致していない可能性があるとの推計を明らかにした。
うち加入期間や標準報酬月額(給与水準)などの年金額に影響する不一致が4.5%に上り、サラリーマンの年金の上乗せ部分でも、膨大な記録の食い違いが新たに判明した。
年金額に影響しない氏名、生年月日、基礎年金番号の不一致は1.8%で、標準報酬などが違っていても年金額に影響がない不一致は0.1%だった。中途脱退や解散をしておらず、各企業の基金が管理する厚生年金記録も含めて機械的に計算すると、不一致記録は260万件になる。
機構は不一致の記録について、精査して本人確認したうえ、加入者については原則訂正する。受給者の記録は年金が減額になる場合は訂正や減額をしない方針。(労働問題)