保険料アップ緩和に600億円 協会けんぽ
保険料アップ緩和に600億円 協会けんぽ
23日厚生労働、財務両省の閣僚間折衝で、中小企業のサラリーマンらが加入する協会けんぽ(旧政府管掌健康保険)への財政支援策も決着した。来年7月から国庫補助率を引き上げて約610億円上乗せする。これにより、来年度の保険料率の上昇を当初見通しより約0.6%抑えられる。
協会けんぽの負担額のため、健康保険組合などには約560億円の肩代わりを求める。協会けんぽの保険料率(全国平均8,2%)の急騰を避けるための特例措置。2012年度までとし、来年度は平均9,3%程度になる見込みだ。
国庫補助率は暫定的に13%に下げられており、来年7月からは16,4%に上げる。国庫負担の上乗せ分は来年度が約610億円、11年度以降は約910億円になる。
一方、肩代わりにより、11年度から健保組合で約500億円、共済組合で約350億円の負担増。負担緩和のため、国庫から別に約160億円を出すことも決めた。(朝日新聞ー労働問題)