助成金がもらえると非常にうれしいものです。不景気のなかでがんばっている皆さんも多いと思います。助成金としてもらえる金額の利益を稼ぐために、どれだけの売り上げが必要かを考えるとうれしさも倍増です。
このようにもらえるとうれしい助成金ですが、実際のお金の流れをみてみるとうれしい話ばかりではないことがわかります。多くの助成金では人材の採用や教育訓練の実施、一定の投資の実施などいくつかの要件があります。
助成金の申請をするためには先にこれらのためにお金を支払う必要がある点は注意が必要です。また、実際に申請してから助成金が振り込まれてくるまでに、一定の時間がかかる点も要注意です。
助成金と聞けばお金がもらえるということで、資金計画も助成金をあてにしてしまう人が多いようですが、少なくとも助成金を受け取るまでにお金が出ていくことが多いということは頭に入れておきましょう。
この点をクリアするためには、事前に銀行借り入れを行っておくなどの資金対策を取っておくことが重要です。助成金受給のために、あわてて金策に走り回るというようでは本末転倒ですのでご注意ください。きちんと事前準備ができれば、助成金をもらうことで追加の利益を計上することができます。
税理士という職業柄さまざまな社長さんとお話しする機会があります。その中でよくよくお話を伺ってみると、助成金を上手に使っている方と、助成金に振り回されている方の2つに分かれることがわかりました。
先日、教育訓練を行って助成金をもらいたいという相談を受けた時の話です。どういった内容の教育訓練を行うのですかとおたずねしても、具体的な回答を得られなったので、よくよく話を聞いてみると、周りの会社が助成金をもらっているので、うらやましくなったということが本音のようでした。
その会社は多少業績が悪化しているのですが、従業員が残業してまで働いている会社です。必要な教育訓練ならまだしも、あえて、現時点で必要の無い教育訓練で従業員を拘束して残業を増やしても本末転倒になるのではないでしょうか。
そのような中で、助成金をうまく使っている方は、もともと計画的に社外研修を行っているような会社で、たまたまこの助成金の要件にうまく当てはまるから申請したということです。法人税の税額控除なども上手に活用しつつ、研修を終えたモチベーションの高い従業員が、がんばってくれるおかげでさらに利益が上がるという好循環になりました。
せっかくの助成金ですから、きちんと計画を立てたうえで上手に活用しましょう。
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