1年間の会社の業績を一目で見ることができるのか決算書です。納税額や利益額については興味津々で積極的に税理士と相談する機会も多いようです。しかし、意外と気にしていないのが決算書のうちの貸借対照表という部分です。
実は、貸借対照表をきちんと分析することで、会社の現金預金残高を増やすことができるのです。そう考えてみるとちょっと興味がわいてきませんか。普段は損益計算書ばかりに興味がいってしまい、残り物の表ぐらいに思っていた貸借対照表ですが、非常に多くの情報をわれわれに提供してくれます。
これから少しウオーミングアップで、○×クイズ形式で考えてみましょう。会社の現金預金残高を増やすという視点から、下記の問題に○か×かで答えてみてください。
① 「資産」は多ければ多いほど会社にとって良いことだ。
② 「負債」は少なければ少ないほど会社にとって良いことだ。
いかがでしたか。一般的には資産は良いものと考えられていますので、車や備品、売掛金、在庫などがどんどんふくらんでいきます。しかし、これらは会社のお金が姿を変えたものと考えることができます。そのため、多ければ多いほど現金預金残高は少なくなってしまうのです。
その一方で、負債を嫌う方が多く、借金なんてしたくないとか、請求書が来たらすぐに払ってしまうというような人も実際に存在します。負債はいずれ払うとしても、とりあえず今の時点では払わなくて良いものです。
つまり、これがたくさんあればあるはど会社の現金預金残高は増えるという関係にあります。結論として、先ほどの問題は両方とも×ということになります。
このような関係がわかってくると、貸借対照表を見るときに次のような視点からみてみることができます。「資産を減らすためにはどんなことができるか」、「負債を増やすためにはどんなことができるか」というような視点です。
次回からは一緒に具体的な科目をチェックしながら、あなたの会社の現金預金残高を増やす可能性を探っていきます。
今回は大枠として、「資産を減らすためにはどんなことができるか」、「負債を増やすためにはどんなことができるか」というような視点が重要だということを頭の片隅にとどめておいていただければと思います。
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