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フジサンケイビジネスアイ 特別コラボ企画

負債を増やしてお金を増やす③ 「前受金」の取引で利益拡大

 前回(7月27日付)は、買掛金と未払金を増やして経営力を高める手法についてのお話でした。今回は、「前受金」についてみていこうと思います。

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 多くの会社では、売上代金は商品を納品したりサービスを提供したりした後で、まとめて請求書を発行し、後日入金されるという流れでしょう。しかし、このような流れにしなければいけないという法律はありません。
 実際に、消費者相手のビジネスでは、先にお金を振り込んでもらい、入金を確認した後で、商品を発送したりサービスを提供したりすることも珍しくはありません。皆さんの中にも、インターネット通信販売などで、先に振り込みを行って購入した経験をお持ちの人も多いと思います。
 このように、商品やサービスの代金を先にいただいた場合に発生するのが、「前受金」という勘定科目です。商品やサービスの提供がまだ行われず、もし提供できなければお金を返さなければいけないという意味で、負債に集計されています。
 ここまで読んで、「うちの業界ではこんな取引慣行はない」「当社にはそんな取引は無理だ」という感想をお持ちの人もいるかもしれません。しかし、ちょっと待ってください。
 実際に、この手法を試してみただけで現預金が1億円も増えた中小企業があるといったらどうですか。まさに、"やってみるかどうかで大違い"という局面が出てくるかもしれません。
 具体的には、前受金による取引の流れをきちんと構築して、契約書やホームページを変更し、社員教育もしっかり行い、当たり前のように業務が流れるようにするのです。
 もちろん、売り上げが大きく下がってしまっては意味がありません。新商品や新サービスを発表するときなどにテストしてみることをお勧めします。

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 事業者相手の取引だと難しいと考える人もいらっしゃいますが、それも誤解です。私の会社でも先日、通信販売でパソコンを購入しました。その通信販売は、先にお金を振り込んでもらった後で生産に入り、後日、海外からパソコンが送られてくるという流れでした。本当にいいものを安く提供しようとすれば、先に代金を支払ってもらうことで大きな効果が得られます。代金が回収できないリスク、生産している間の金利リスク、在庫の値下がりリスクおよび為替リスクなどに相当する部分の価格を、あらかじめ値引いて販売することが可能です。
 このように代金前払いは、販売側だけでなく購入者側にとってもさまざまなメリットがあるのです。
 もちろん、怪しけな業者には先に振り込んでしまうと、商品やサービスの提供前に逃げられてしまうという危険性もあります。しかし、ある程度の事業継続実績をもつ会社であれば、一定の信頼性は確保できているはずです。買い手側のメリットをきちんと説明したうえで、代金の前払いをお願いしてみてはいかがでしょうか。
 私は、実際にこの手法を何社にもアドバイスしていますが、現預金が大きく増えて感謝されています。

アストラット株式会社

 若くてフットワークが良いスタッフを中心にお客様のサポートを行っています。 新しいことにどんどんチャレンジするスタッフが多く「それはできません」という仕事が少ないのが当社の特徴です。
 弁護士や会計士、税理士、司法書士、社労士、中小企業診断士、行政書士、ファイナンシャルプランナーと社内にほとんどの専門家が常駐していることから、本当に必要なサービスを一ヶ所で受けることができる便利さが喜ばれています。

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