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フジサンケイビジネスアイ 特別コラボ企画

【労務管理の落とし穴(25) 本当に社員を大切にしてる?】

 採用広告に「社員を大切にする会社」という類の美辞麗句を並べている会社も多いと思いますが、いざ入ってみると様子が違うとか、何の具体的な取り組みもないということがよくあります。今回はそんなお話です。

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 社員A「うちは社員を大切にする会社ということで採用広告を出していましたが、全社員はなく特定の社員だけですよね」
 社員B「そうそう、この間も電車が遅れて、数分遅刻しただけでキッチリ給料引かれましたよ」
 社員A「残業や経費も申請しにくいし、有給休暇があっても上司が申請用紙を見たことがないような状態でした」
 社員B「そうそう、先週も・・・」
 という感じで、社員同士が愚痴を言い始めるとかなり盛り上がってしまう会社のようですが、世間並みの最低限の福利厚生はしっかり準備しておかないと、社員の不満もたまりかねません。これだけで転職ということは少ないと思いますが、他の原因と相まって重要な社員が転職してしまうということにもなりかねません。
 その一方で世間並みの福利厚生から一歩進めて、先ほどの「社員を大切にする会社」を具体的に実現する制度を導入している会社もあるようです。
 例えば、入社時から会社契約で社員の医療保険をかけていて、もしもの時に「慶弔見舞金規程」で社員に支給されるようになっていたりする会社はあると思いますが、若い人がほとんどの会社だと実際に保険金を受け取った人を見たことがないという問題がありました。それもそのはず、大きな病気はある程度年を取ってからかかることが多く、若い人だと何日も入院するまでのことはそうそうないためです。

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 そこで、退職時や定年時に、今まで会社がかけていた医療保険の契約者変更ができるとしたらどうでしょう。しかも、その医療保険は終身保障で保険料も若いときのままの非常に安いものです、実際に保険金をもらえる可能性も高いですし、退職後では何倍も保険料を払わなければいけない保険です。どうでしょう、ちょっと社員を大切にしている感じが伝わりますか?
 次は、会社に知られずに、健康面で気になることなどの相談を家族の分も含めて24時間無料で相談できる制度を導入しているとしたらどうでしょう。しかも、がんなどにかかった際にはセカンドオピニオンをもらったり、名医を紹介してもらえたりします。
 診療科目によっては専門医が少ないなかで名医にたどり着く確率は非常に低いかもしれません。何しろ命にかかわることだけに、ちょっと他とは違って社員を大切にしている会社だと思えませんか?
 実はこれだけやっても1人当たり月額数千円で、相談などのサービスも最初から付いている保険もあります。会社としても全額損金扱いになりますので、きちんと社員に伝えてあれば、とてもよい投資ではないでしょうか。

アストラット株式会社

 若くてフットワークが良いスタッフを中心にお客様のサポートを行っています。 新しいことにどんどんチャレンジするスタッフが多く「それはできません」という仕事が少ないのが当社の特徴です。
 弁護士や会計士、税理士、司法書士、社労士、中小企業診断士、行政書士、ファイナンシャルプランナーと社内にほとんどの専門家が常駐していることから、本当に必要なサービスを一ヶ所で受けることができる便利さが喜ばれています。

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