「最近の若い者は」というような言葉が出てしまうようになるとちょっと年を感じます。一昔前は、上司から頼まれた仕事は「頼まれ事は試され事」とばかりに、果敢にチャレンジして成長していく若手社員も多かったようです。しかし、最近では若手社員から「できません」ときっぱり言われてしまい、あたふたしてしまう管理職もいるようで、ストレスで愚痴の一つも言いたくなってしまうのもわかります。
とはいえ、仕事には期限がありますので、断る方としても少し考えてから断りを入れたいものですよね。実は、ちょっとした言い方の違いで上司の受け取り方も大きく変わり、ひいては自分の出世や給料に影響してくることも考えられます。今日はそのちょっとした違いを確認してみます。
1、理由を伝える。「~なので」と理由を伝えるだけで、上司の受け取り方も変わります。ある調査では人が並んでいる公衆電話を借りるため、「早く電話をかけたいので順番を譲ってもらえますか」と理由にならない理由を付け加えて声をかけるだけで、譲ってもらえる確率が跳ね上がったとか。
2、気持ちを伝える。仕事をお願いされるということは能力を認めてもらっていることですので、「声をかけて頂いてありがとうございます。お受けしたいのは山々なのですが」とか、「まずはこの仕事を、責任を持って仕上げたいと思います」というように、気持ちを伝えるだけで相手を理解してもらっていることが伝わり、断り文句の受け取り方も大きく変わります。
3、代案の提案。「お急ぎでなければ明後日には取りかかれます」とか、「これから、Aさんに手伝ってもらえるように声をかけてみます」という具合に、何らかの提案ができれば、ぶっきらぼうに断られるより、上司も冷静にどうするかの検討ができます。
このようにちょっとした言葉遣いを変えるだけで、あなたの印象は大きく変わります。当然給与の査定に影響したり、やりたかった仕事をやらせてもらえたりするチャンスがめぐってきます。仕事を断るという結果は何もかわらないのですが、仕事を断られた上司も悪い気はしませんので、少なくともあなたの足を引っ張るようなことはないと思います。
世の中には、他の社員と仕事の能力は同じでも、たくさんのチャンスに恵まれる人がいます。そのような人は、自分の気持ちや意見を相手にうまく伝えたり、自分も相手の気持ちや意見を受け取ったりして上手にコミュニケーションを取ることができます。これらは仕事を円滑に進めたり、人間関係を良好に保つ秘訣でもあります。
企業間の競争も激しくなり、どことなく職場の人間関係がギスギスしがちな今だからこそ、ちょっとした言い方の違いを学んで、お互いのストレスを減らしていきたいところです。
若くてフットワークが良いスタッフを中心にお客様のサポートを行っています。 新しいことにどんどんチャレンジするスタッフが多く「それはできません」という仕事が少ないのが当社の特徴です。
弁護士や会計士、税理士、司法書士、社労士、中小企業診断士、行政書士、ファイナンシャルプランナーと社内にほとんどの専門家が常駐していることから、本当に必要なサービスを一ヶ所で受けることができる便利さが喜ばれています。