レバレッジの功罪
米大型金融機関の破綻の連鎖が止まりません。発端はサブプライムローンの焦げ付きから始まったといわれておりますが(所得300万の人が3,000万円の家をローンを組んで購入していたらしい)、こここまで被害が大きくなってしまったのはやはり金融のレバレッジ作用の功罪が大きいと思います。金融経済は通常実物経済の4倍程度で回っていれば健全といわれておりますが、それが10倍以上の規模で回っていたのですからいずれかの時点でクラッシュしてしまうのは必定です。不動産証券化実務で弁護士や会計士の専門家の人が莫大な報酬をもらうのを(多少のやっかみもありましたが(苦笑))、本当は証券化で資金調達してからが勝負なのではないか、とか、2年ほど前、米GSの新入社員が1,000万円以上のボーナスをもらうという記事をおいおい、それは違うだろ、と思いつつ眺めていましたが、ついに来たなという感じです。これ程クラッシュが多い資本主義の仕組みは将来必ず大きな見直しが入ると思います。そのとき、世の中は、どう変貌しているのでしょうか。