米国の住宅ローン事情
最近経済学者のリチャード・クーさんの「日本経済を襲う二つの波」を読んでいるのですが、そこに米の住宅ローンの特徴について書かれていました。曰く「米では住宅価格がローン残高を下回ると借り手は返済意欲を失ってしまう。すると借り手は"計算が合わないのでデフォルトしてしまえ"とばかりに家を銀行に返してしまう。すると銀行は借り手の残債について請求ができない仕組みになっているのである」とのこと。なるほど、「人」ではなく「家」にお金を貸し出しているということですか。米国の人々の消費意欲がなぜ旺盛なのか、その一端を垣間見たような気がしました。こうした不動産の始末に困った銀行が証券化を行い、市場より資金調達をしようとするわけですね。こういっては不謹慎かもしれませんが、米国の金融危機が深まることになれば、その危機の行方とともに米国の消費経済の仕組みを記載した書籍が続々書店に並ぶことになりそうです。それはそれで、ある意味興味深いです。
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