イスラム金融
最近、専門誌等で「イスラム金融」という言葉をよく目にするようになったので少し調べてみました。
イスラム金融とは、イスラム教の聖典コーランや預言者ムハンマドの言行録に基づく規範『シャリーア』にのっとった金融サービスや取引のことで、大きな特徴として①金融取引において利子という概念を用いない(要するに利子を取らない)②取引をするものが豚肉、アルコール、武器、賭博、ポルノ等といった事業に関わらない の2つが挙げられます。
例えば、住宅ローンをイスラム金融方式で行いますと、銀行が一旦不動産業者から住宅を買い上げ、これを借り手に売り、借り手は利子に相当する金額を上乗せして分割払いで支払うそうです。
イスラム金融が注目され始めたのは、つい最近までの原油価格の高騰で、資金力を高めている中東などの投資家が活発に活動していることが最も大きな要因で、『スクーク』と言われるイスラム金融方式の社債や国債について中東地域などの投資家の需要が大きく、企業にとって調達コストが安くなるケースもあります。このため、日本企業もマレーシアなどでこの方式の社債を発行しているようです。
日本の銀行は、欧米の金融機関に比べてイスラム金融への取り組みが遅れていますが、相互扶助の考えを取り入れた『タカフル』というイスラム保険の分野では、日本企業が世界の最先端を走っているようです。
〒101-0031
東京都千代田区東神田1-14-16
コンフォルト東京702
福田尚之公認会計士税理士事務所
日本証券アナリスト協会検定会員
e-mail:fukuda@fukudakaikei.com
URL:http://www.fukudakaikei.com/
TEL;03-5833-7548
FAX;03-5833-7549