下村治博士の卓見
ブログの内容が会計・税務のカテゴリーから外れがちで申し訳ないのですが、タイトルを見た方が「そういえば・・・」と共感を持っていただけるような内容のものを目指すこととしております。まあ、若干狙っているところもあるわけでありますが(苦笑)。
大学が経済(法経学部の経済学科と少ししまらないのですが・・・)でしたので今も経済書は結構読むのですが、恥ずかしながら下村治先生(明治43年生、東大経済、大蔵省出身のエコノミスト)の本は先生に関する本も先生自身の著作も全く読んだことがございませんでした。下村先生は1987年にご自身の著作の中で当時の日本経済がバブルであることを見抜き、米国信仰が根強かった当時日米の真の経済関係を的確に把握しておりました。また、今日の世界経済の危機を明確に予言しておられます。具体的には、
「世界同時不況を覚悟すべきであり、日米両国は縮小均衡から再出発すべきである」
「日本人も、ここ数年の豊かな生活はレーガンの余録と思ったほうがいい。今気づいてアメリカが節度ある経済運営に戻れば、余計な成長が剥げ落ちるだけで、四、五年前に戻るだけなのでたいした混乱はない」
「中国の経済成長などで、資源エネルギーはますます使えなくなる。近代経済学の前提としていた無尽蔵の資源なる状況はいよいよ成り立たず、そういう制約のもとで先進工業国の経済成長率は低くなるのは当然」
・・・とまあ、あまりの予言の鮮やかさに唖然とするばかりです。
なにか下村先生関連の著作の中に、現状の経済危機を切り抜けるヒントがあるのではないかと暇を見ては本を読んでいる最中です。それなりにまとまった理解ができましたらまたコメントさせていただきます。
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