課税繰延の効用
平成18年の新司法試験より租税法が選択科目として加わったせいでしょうか、東大や京大といった有名大学の法学部の教授をやられている方が執筆された法人税法や所得税法の書籍が書店に並ぶのをよく見かけます。それで私も数冊購入して読んでみましたが・・・いやあ面白い。税法は「法律」であるということを認識させられるような興味深い内容が盛りだくさんで書かれています。今まで税法の書籍は何冊か読んでそれなりにわかっていたつもりでいたのですが、まだまだ甘かったです。
最近で目からウロコだったのが課税繰延の効用。単純に税金支払の先延ばしだと今まで思っていたのですが、それでできた余裕資金はファイナンス理論で考えればリスクフリーレート分だけ将来価値が高まるのですね。まあ、将来の税制改正で納税者に不利になる場合も考えられなくはないのですが、あくまで各論の話でして・・・
考えてみれば当たり前の話ですが、気がつかなかったとは赤面の至りです。しっかり勉強しなおします。