公認会計士の試験改革について
財務会計士という資格制度が最短で2014年から導入されるそうです。公認会計士資格の途中段階の資格で、資格を与えて一般企業にも就職しやすくするそうですが、会計士として事業会社にも勤務した経験のある私としては、これはいかがなものかと考えてしまいます。企業内で経理をするのであれば税務の知識は必要不可欠ですし、そうであれば正直税理士試験を受験して合格された税理士資格をお持ちの方のほうがはるかに仕事ができるでしょう。財務会計士の試験内容がどのようなものになるかは分かりませんが、現行の税理士試験ほど税務の知識をテストするようなものにはさすがにできないと思います。どう考えても財務会計士試験に合格したら監査法人に就職するほうがその後のキャリア形成を考えればベストです。
規制緩和の名の下有資格者の増加を前提に行われた一連の改革ですが、結局いたずらに業界を混乱させただけに終わりそうな気がします。有資格者が増えても肝心の仕事が増えなければ先に待つのは血みどろの価格競争だけだと思うのですが。