実践シリーズ 銀行格付けを意識した決算書作り
米国金融危機の余波が株価や為替を通して、わが国の実体経済にも大きな影を落としています。これは昨今の原材料高の煽りを受けた建設業界、不動産業界の経営不振と相まって金融機関の信用縮小をもたらし、中小企業の資金調達に一段の厳しさが生じています。実際に、この10月以降、金融機関の貸し出しに際する対象企業の評価、つまり「格付け」にも変化があったようです。
もちろん厳しくなったのです。各金融機関でこの「格付け」の方法は異なっていますが、経営者の人格だけが融資の際の唯一の条件というところはありません。ご承知のとおり、過去の実績を証明する決算数値をその判断基準の最重要項目としているはずです。
本セミナーではそのポイントについて決算書数値事例をもとに、わかりやすく解説していきます。
■プログラム
・「格付け」が厳しくなった理由
・「格付け」のポイント
・事例研究
■講師
小ヶ内 信行 公認会計士・経営コンサルタント
1963年生まれ。大手監査法人入所後、「実務を知らないと良きアドバイスはできない」という思いから、あえてメーカーに転職。そこで現場としての人事・総務・営業業務を経験後、1998年、小ヶ内公認会計士事務所開設。中小企業経営者の右腕的存在として現場主義を貫き数多くの経営改善コンサルティングを中心に活動。顧客各社の社外取締役を務め、企業の内部から人事・総務・財務について経営者にアドバイスするとともに、保険情報サービス株式会社では中小企業経営者に向けたサイト「ビズ・パートナーズ」を展開している。