雇用調整をお考えの中小企業に助成金の耳寄り情報!
◆中小企業緊急雇用安定助成金とは?◆
こんにちは! 社会保険労務士の吉永晋治です。
新年の挨拶でもお約束しましたので、
今回は早速ですが助成金のご紹介をします。
助成金は借入金と異なり「返済の必要のない資金」です。
こういう時期だからこそ、
上手に活用していただきたいと思いますが、
皆様の会社では助成金を活用されていますでしょうか?
特に数ある助成金のなかでも、今もっとも注目さているのが、
「中小企業緊急雇用安定助成金」という助成金ですが、
ご存知でしょうか?
下記の関連ニュースにもあるとおり、
昨年末に支給要件が大幅に緩和されて以来、
申請が殺到している助成金です。
例えば製造業で工場の一斉休業や生産ラインの停止で
従業員を休ませる状況が発生した場合などに
活用できると思います。
◆支給を受けることができる額◆
例えば休業手当が5000円の労働者20人を10日間、
休業させた場合、
5000円×(4/5)×20人×10日=80万円
が支給されます。
さらに教育訓練を実施した場合は、
訓練費として1人1日当たり6000円が加算されます。
◆受給要件と注意点◆
主な受給要件は以下の通りです。
□最近3ヶ月の生産量がその直前の3ヶ月
または前年同期比で5%以上減少していること
□生産量減少が例年繰り返される季節的変動でないこと
□前年、前々年に労働保険料の滞納がないこと
その他にも条件はありますが、
上記の条件を満たせば申請できる可能性が高いと思われます。
雇用調整をお考えの経営者の方は、
ぜひチェックしてみてください。
申請手続きや必要な添付書類などご不明な点は、
当社までお気軽にお問い合わせください。
⇒ http://www.kaishanohoken.com/reserve.html
ただひとつ注意したいのは、
事前の届け出の行われなかった休業については、
支給の対象にならないことです。
これは助成金に共通のルールなのですが、
先に手を挙げおく必要があるということです。
フライングは認められませんので、
申請をお考えの方は、事前にぜひご連絡ください。
⇒ http://www.kaishanohoken.com/reserve.html
◆人的リスクへの備えもお忘れなく◆
今回紹介した中小企業緊急雇用安定助成金以外にも
春に向けて新しい助成金が出てくると思われますので、
その都度、当メールマガジンでも紹介していきます。
本格的な景気回復はまだ先になりそうですから、
助成金を上手に活用してこの不況を乗り切りましょう。
またこのような環境ですから、
未払い残業代の請求や解雇・雇止めなど労務トラブルも
起こりやすい状況にあると言えます。
経済的リスクへの備えも大切ですが、
人的リスクへの備えとしての就業規則および
関連する労使協定等の整備もお忘れなく。
◎中小企業緊急雇用安定助成金のご案内(PDF形式) - 厚生労働省
(法人コンサルティング部・社会保険労務士 吉永晋治)