なぜ住宅購入は保険見直しのチャンスなのか?
◆3大疾病保障特約付き団体信用生命保険とは?◆
新年度入りを控え、3月には購入したばかりのマイホームに引っ越し、
そんな方が周りにいらっしゃらないでしょうか?
実は住宅購入と保険は密接な関係があり、
保険の見直しのいい機会なのです。
今回はそんな住宅購入にまつわる保険のお話です。
マイホームを購入される方の多くは、
住宅ローンを利用されていると思います。
その際に加入する団体信用生命保険には、
3大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)保障特約付きという
保険があることをご存知でしょうか?
この保険は死亡や高度障害状態に加え、
3大疾病に罹患し所定の状態となった場合にも、
以後の住宅ローンの返済が不要となる生命保険です。
◆例えばこんなケースも◆
Aさんは結婚と同時に住宅ローンを利用して、
4500万円のマンションを購入されました。
31歳という若さだったのですが、
万一の場合を考え、3大疾病保障特約付きの団体信用生命保険に
加入しました。
その後、半年近く経ったとき手に痺れを感じたものの、
残業が続いていたので疲れているせいと思い
当初は病院に行きませんでしたが、
次第に手の痺れが強くなったため病院に行ったところ、
がんと診断されました。
幸い紹介された大学病院で手術を受け、今は回復に向かっています。
Aさんは以後の住宅ローンの心配はなくなったわけですが、
もしも保険加入していなかったら・・・
生存しているわけですから、当然、公的年金はありません。
しかも高額な治療費が必要になる一方で、
収入は減少する可能性があります。
そんな中、住宅ローンは返済していかなければなりません。
これからマイホームの購入をお考えの方には、
ぜひ加入を検討していただきたいと思います。
◆住宅購入は保険見直しのチャンスです◆
ただ気を付けていただきたいのが、
3大疾病以外の病気やケガは保障されないということです。
特約が付いていない従来の団体信用生命保険も同様ですが、
病気やケガで長期間働けなくなった場合の対策が必要です。
医療保険で医療費はカバーできたとしても、
収入の減少分、住宅ローンの返済までカバーできませんので、
所得補償保険の検討が必要になってくるでしょう。
また団体信用生命保険に加入することによって、
それまで加入していた生命保険の見直しも必要になります。
見直しによって保険料を節約できる場合もあります。
そして住宅購入時に加入する火災保険は
建物のみを対象としているケースが多いので、
家財を補償する火災保険は見落とされがちです。
そもそも住宅購入は生活環境の変化を伴いますので、
保険を見直す大きなチャンスといえます。
見直す際は個々の保険だけを見るのではなく、
人生における5つのリスクをトータルで見直すことが
重要であることをお忘れなく。
(法人コンサルティング部 伊東聿子)