自転車での事故と自動車保険
こんにちは。保険情報サービスの相川です。
まだまだ暑い日が続きますが、たまには自転車で
外を走るのも気持ちがいいですね。
最近はエコブームなどにより、通勤などで自転車を使われる方も
増えているようですが、それに伴い自転車での事故も増加傾向に
あるようです。
本日は、9月21日から30日まで秋の交通安全運動ということで、
身近な『自転車事故でのケガ』について取り上げたいと思います。
≪先週の出来事≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・
先週、医療保険をお預かりしているお客様から、ご連絡がありました。
「妻が骨折して、病院に行ったのですがどうしたら良いかな!?」
お話を伺うと、自転車での買い物帰りに前方から走ってきた自転車と
お互いのハンドル部分が接触。
幸いにも大事には至らず、ケガは左手の薬指の骨折のみだったので、
入院も手術もなく、その日のうちに治療行為も終了。
そこで私は迅速な給付の手続きをすべく、診療明細書や請求書をお手元に
保管していただくように、お願いしました。
その一方で、お客様からご連絡いただいた際に、自動車保険の内容の
確認も行いました。
なぜなら!
自転車でのケガも補償される場合があるからです。
≪なぜ、自転車事故なのに自動車保険が補償するの!?≫~~・
自動車保険の補償内容の中には、対人賠償や対物賠償などのほか、
人身傷害保険という補償があります。
人身傷害保険は、対象の自動車を運転中に交通事故で死亡したり
ケガをした時に、自分の過失部分を含めて、治療費や交通費、休業損害、
精神的損害、逸失利益(本来得られるべきだった利益)を補償するものです。
- 損害保険協会 自動車保険 自分のケガの補償 -
http://www.sonpo.or.jp/useful/insurance/car/compensation/injury.html
この人身傷害保険に交通事故などの補償範囲を拡大する『交通事故傷害特約』(※呼称は各保険会社ごとに異なります)をつけると、歩行中や自転車に
乗っているときに起こった交通事故によるケガも補償の対象となります。
例えば
(1)お子様が自転車を運転中に転倒してケガをした。
(2)お子様や奥様の歩行中に、自転車と接触してケガをした。
(3)自転車走行中に転倒をしてケガをした。
このような場合『交通事故傷害特約』で治療費などが補償されるように
なるのです。
≪自転車事故のリスクに備える≫~~・~~・~~・~~・~~・~~・~~
ここ10年間で、自転車と歩行者との事故が3・7倍、自転車同士の事故が
4・4倍と増加傾向にあります。(警察庁調べ)
自転車による後遺症を伴う事故や死亡事故で、実際に数千万円の損害賠償を
求めたケースがあります。
しかし自転車には、自賠責保険のような強制加入の保険がありません。
加害者側の保険によっては十分な補償が受けられない可能性があります。
治療費や休業補償、慰謝料などを算定していけば数百万円から数千万円に
該当するような場合でも、被害者が泣き寝入りするケースもあります。
もし「自転車事故で大ケガを負ってしまったら!?」というリスクに対しては、
自動車保険にある人身傷害保険の『交通事故傷害特約』<で、
歩行中や自転車での事故でも補償の対象にしておくと、相手の賠償能力に
関わりなく補償を得ることが出来ます。
しかし、『交通事故傷害特約』は、取り扱いを取りやめる保険会社も出てきており、今は一部の保険会社のみが取り扱っています。
特に歩道で引っかけられ、同じ事故でも大きなケガをする可能性のある小さな
お子様がいらっしゃるご家庭などは、自転車事故でも補償されるかどうか、
自動車保険の内容を確認した方が良いでしょう。
保険情報サービスは、『自転車事故に遭ってしまった場合のリスク』、そして
『十分な補償が得られないリスク』など、様々な「?」にお応えします。
ぜひ、ご相談ください。
(トータルコンサルティング部 相川和之)
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