出会い2
20列の横で、スポーツバックを上の棚に入れようと・・・
上の棚を開けてみたが、あいにく、すでに荷物がいっぱいだ。
対面の中央の棚を空けてみると、ちょうど私のスポーツバック一つ分のスペースがあり、ホッと一息ついて、荷物を収納した。
K-1の大きな大会は、レフェリーはスーツで集合が、暗黙のルールになっている。
なので、一泊二日の福岡でも、スーツにネクタイを締めて飛行機に乗り込む。
スポーツバックには、レフェリー用の黒のスラックスと青いシャツそしてレフェリー用のシューズ、下着などが入っていて結構が重い。
荷物の収納が終わり、通路側のCさんに「すみません」と声をかけ、3人席の真ん中に座る。
見知らぬ若い女性に挟まれて座るという気分は、居心地が良いような・・・悪いような・・・
真ん中の席に座り、隣をみると、通路側のCさんは、黒っぽいスーツを着て、何やら熱心に読んでいた。
自分で書いたメモだったり、インターネットの記事だったり、離陸するまでの数分間、そして離陸してからもずっと、熱心に・・・何か勉強しているようにも見える。
離陸してしばらくは、私も今日の夜行われるK-1のルールブックを確認していた。
K-1は、反則に対して、口頭注意、注意、警告、減点1=イエローカードの順で、行う事になっている。
もちろん、悪質な場合には、いきなり「減点」や「失格」もありえるが・・・
減点1=イエローカードは、ファイトマネーの減額の対象なので、安易には出せない。
飛行機が水平飛行になり、そろそろ機内サービスが始まるかと周りを見渡すと、隣のCさんがあるものを読んでいた。
Cさんの福岡行きの目的が、それで、判明した(笑)
続きは、また。