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2009年12月20日

半七親分の横浜訪問

岡本綺堂作の半七捕物帳は、幕末の江戸を舞台に岡っ引の半七が活躍する連作推理小説です。
今読んでも古さを感じさせず実に面白いのですが、そればかりでなく江戸の風俗を知るために重要な資料とされています。


半七捕物帳の中には、半七が開港したばかりの横浜を訪れる作品が2つ(かな?)あります。これを読むと幕末の横浜の雰囲気が分かります。
綺堂は明治生まれですが父親が横浜のイギリス公使館で働いていましたから、色々聞いていたことでしょう。

開港当時の横浜は多くの外国人が訪れて見聞記を残していますが、当時の横浜の雰囲気を知るには物足りません。また歴史の本を読んでも、開港当時の横浜の空気はなかなか分かりません。
でも半七捕物帳を読めば分かるのです。青空文庫にも収録されています。