子供の楽園
幕末の開国以来、日本には大勢の外国人がやってきて感想を残している。イギリスの初代公使だったオールコックは、著書「大君の都」で、日本は子供の楽園だと書いている。日本の子供たちは、それほど大人に可愛がられていた。
2010年3月18日の東京新聞に、芥川賞作家の金原ひとみさんがコラムを書いている。子連れで外国旅行をすると、皆子供に話しかけてくるが、日本では育児は孤独な作業だと言う。日本では子供連れが忌み嫌われると言うのだ。
子供にお菓子をくれたり、話しかけてくれたりするのは韓国料理屋のお兄さんや、中国人のコンビニ店員や、通りすがりのアラブ人だと金原さんは言う。
いまや子供は邪魔なだけらしい。「不寛容」が日本人の合言葉になってしまった。横浜開港から150年を過ぎたが、これからどうなっていくのだろう。