撮れたーつ!
小惑星イトカワを調査して7年ぶりに地球に帰還した探査機「はやぶさ」は大ニュースになった。YouTubeなどで検索すれば、はやぶさの動画がたくさん見つかる。
まだ帰還から2か月も経っていないが、山根一眞著「小惑星探査機はやぶさの大冒険」が既に刊行されている。
本書には、帰還地のオーストラリアで山口大志カメラマンが撮影した写真が掲載されている。満天の星空と、地上で待ち構えるスタッフたちを背景に、はやぶさが大気圏で燃え尽きて輝く写真だ。ぜひご覧頂きたい。
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私は一人のアマチュアカメラマンとして、興味深く拝見した。シャッタースピードは5秒ほどだろうか?カメラはD3か、1Dか?
はやぶさの帰還時の軌跡などはあらかじめ分かっていただろうが、ドンピシャの構図とタイミングで影するのは簡単ではない。ちゃんと撮れて当たり前で、失敗は許されない世界なのだから、山口さんには重圧だったに違いない。
シャッターを切った瞬間に、山口さんは「撮れたーつ」と叫んだという。観測チームの期待に答えて、はやぶさの劇的なフィナーレを写し止めたのだ。おめでとう。