霜月(しもつき)の到来と環境の変化への思い 徒然なるまま
もうすぐ11月。
11月はしもつきと呼ばれるだけあって霜が下りる時期でもあったのでしょう。本来は凍えるほど寒かったのかもしれません。
ただ最近は、めっきり暖かくなり防寒具としても年々重いコートやダウン・毛皮といった冬らしい装いから遠ざかっている感覚があります。実際、数年前にクリーニングに出しシーズンを通して使わないものも増えておりたんすの肥やしと化している次第。
日本には四季があり一年を肌で感じることができる数少ない土地柄。冬や夏がなくなることはないでしょうが、温暖化によって衣服も少なくてすむ時代になっているように感じます。その分、暖かい気候への変化は、夏の暑さを除けば身体に優しい状況を作り出し高齢化社会をサポートしてくれる一方で、四季の変化をもって成り立っているビジネスを疲弊させているのも間違いありません。遊び方や生活様式が十人十色どころか百人百様となったことで従来型のビジネスモデルは全く成り立たなくなっています。アパレル産業に携わる方やファッションに敏感な方々はもしかしたら苦々しい思いをされているかも。また、スキーやスノーボードといった代表的な冬のスポーツもここ最近人気の低下が著しくなっています。
20年ほど前リゾート産業が華やかかりし頃はアウトドア型の遊びが主流だったように思いますが、今ではネットコマース事業・安くてデザインが良く多種であるアパレル産業・ネット型ゲーム事業等インドア型のビジネスモデルが隆盛を極めています。
昔の人たちは狩猟民族であっても農耕民族であっても、生活の基本は身体を適度に動かし、食事を必要に応じて摂取していたと思いますから、環境変化に徐々に適応しつつも心も身体も共に健全な生活を送りたいものです。
しかしこんな温暖化の中でも日本における四季折々の表情は失って欲しくはないものですね。