税務調査のお話 その1
調査という言葉を聞くと、普通の人は引きますよね。
ただ一般にいう税務調査というのは悪いものではありません。
何年かに1度はどんな会社でも経験します(例外もありますが)。
通常、税務署から強制的に会社に押しかけることは十中八九ありません。もし、あったとすれば、会社の側に思い当たる節がある?ことになります。
ではなぜ、税務調査があるのでしょうか?
それは社会全体の利益のために使用される税金は国民が公平に負担すべきという理念につきます。
なぜ税務調査にそれがつながるのかというと。
皆さん知っての通り、税金は種類を挙げると枚挙にいとまがありません。たとえば法人税・消費税・酒税・たばこ税・関税・自動車税・固定資産税などなど。
これらの税金を申告税(支払側の申告に基づいて税金が確定する)と賦課税(徴収する側が税額決定権をもつ)という二つの種類に区分すると上記の中では、法人税・消費税・関税が前者にあたりそれ以外が後者ということになります。
後者はおかみが決めたものですから従うほかないでしょう。ところが申告に基づく税金は当の払う本人が決めるのですから必ずしも(故意・過失を問わず)正しい申告が行われているとは限りません。
(おかみが決めたものは間違えることはないのかという議論は置いておきます)
申告が正しくなければ、公平に負担するという理念に背くことになります。ですから、上記前者の申告税については調査が行われることになります。
調査は決して強制ではなく任意のものなので必ずしも応じなくてはならないものではありませんが、やはりこうした理念のもとにあるので素直に応じるべきでしょう。
間違いのない申告をすること(もちろん私どもが指導します)が、広い意味での社会貢献に役立つと考えて頑張ってお仕事しましょう。