日本年金機構、不採用の懲戒処分者はかえって喜ぶ?
7月24日付日経新聞第5面の記事によると、社会保険庁の年金部門の後継組織「日本年金機構」は、戒告以上の懲戒処分を受けた社会保険庁職員を一切採用しないことに決定。ところが……
不採用だからと言っても、失業するわけではわりません。厚生労働省や政府関連団体などに配置転換されるだけ。
懲戒処分など一度も受けたことのない、まじめな職員が公務員の身分を失い、「日本年金機構」に移り、個人情報の盗み見などして処分を受けた職員が、風当たりの強い年金部門から外れて、しかも公務員の身分は維持したまま。まじめ職員は憤慨しているかもしれませんね。
日本年金機構へ移行する際に、人員を2割削減しますが、8億5千万件の紙台帳記録とコンピューター記録を照合する作業に数千人の非正規職員を投入。
正規職員を削減し、非正規職員を増加するとは。先日、厚生労働省がまとめた「労働経済白書」では正規従業員の拡大を訴えていたはず。