雇用保険被保険者の適用範囲を広げても増加は148万人?
NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース-雇用保険の制度改革、適用拡大148万人どまり 厚労省推計
職を失う非正規社員への安全網として検討されている雇用保険制度の改正で、新たに保険の適用範囲に加わる労働者が148万人にとどまることが厚生労働省の推計で分かった。
現行、雇用保険はパートタイムの場合、1週間の所定労働時間が20時間以上かつ、1年以上引き続き雇用されることが見込まれなければ、被保険者となることができません。
雇用保険法改正案では、6か月以上引き続き雇用れることが見込まれる者も適用対象とする、としていますが、それでも新たに被保険者となる者は148万人にとどまるようです。
現行の制度では、492万人のパートタイマーが被保険者として働いているので、被保険者が約1.3倍増えることになります。
それだけ増えれば上々ではないでしょうか。適用条件をあまりに緩和してしまうと、働く意思のない者が失業給付目当てに入退職を繰り返すことにつながりかねません。
適用条件は緩やかにしても、給付条件を厳しくするなど検討する必要があるでしょう。